咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A 第10局「連荘」 感想
前回に続いて先鋒戦です。今まで駆け足でやってきたのと対照的な、じっくりと見応えのある回が続き最終話への期待が高まります。
ちなみにこれを書いてる日の夜には関東で最終話が放送されます。書くのだいぶ遅れちゃってますね……。
冒頭は和の夢。夢のなかでも冷静に「夢ですね」と分析しているのはSOAな和らしい。
清澄編20話では、団体戦を勝ち抜いた咲が照との夢を見るという話が同じく冒頭でなされています。
牌を持つ仕草が狐みたいでかわいい。
前回でようやく連荘を止めたものの、南三局も照の和了。平和ツモ三色で20符四飜の1300-2600。
しかし同順の九萬を見逃し(こちらで和了だと平和のみ)ていることから、玄を含め阿知賀のメンバーは照の制約、点数を上げ続けないといけないことに気づきます。
一方怜は玄の九萬切りに「やっぱり鳴けへん牌か」と照の和了牌であることに気づいてない様子(一巡先を見ているから待ちはわかっているはずなんですが)。憧の「玄のような仲間がいるから、あたしたちはその可能性があると思える」というセリフもあるし、照の弱点に気づいているのは阿知賀だけのようです。
東一局で照がやっていた親の二枚取り。怜は指が細く取りにくそうですけど……。
前半戦オーラス南四局は照のダブリー一発發の満貫が煌に直撃して即終了。
小鍛治プロの解説。去年活躍したプレイヤーは宮永照・天江衣・神代小蒔あたりですが、高い手を直撃するタイプの衣と比べると低い点数から始まる照は高火力とは言いがたいかもしれません。
一方のこーこちゃんは相変わらずのすこやん弄り。シリアス展開でもこの二人が場を和ませてくれますね。すこやんもちゃっかり「日本最強」を否定しないあたりが。
メンバー総出で迎えに来る千里山と、卓で突っ伏す煌を誰も迎えに行かない新道寺……。チームの仲の良さの違いが対比されてます。
卓に突っ伏す姿といえば池田。池田のときはキャプテンが来てくれましたが……。
団結力が命の阿知賀も玄の迎えに(赤土はどこ……)。
8話でなんで宥姉の前にドリンクがあるの?って書きましたが、ここで玄に手渡すためだったんでしょうかね。細かい伏線回収です。でも宥姉が持ってると温まってそう。
照だけ休憩の描写がありませんが、どこに行ってたんでしょうか。おトイレ探してたとか……?
場決め。起家は煌。ラス親は照。すこやん指摘の通り危険な配置。
控え室で見守る白糸台の4人。左から亦野誠子、弘世菫、渋谷尭深、大星淡。こうして4人が座っている姿は初めてでしょうか。過去の描写から見ても、新道寺と同じく仲はそんなによくなさそうですが……。
手牌が小さくて見づらいですが、八筒カンチャン待ちで6順目にツモのみの300-500の和了。煌が「親っ被り」と言っていますが、親と子の差はたった200点です。
前半戦オーラスは照の和了で終了しましたが、半荘終了すると点数上昇はリセットされるんですね。
二回戦で敗退した劔谷の椿野美幸と森垣友香。二人がなぜ同じ部屋に住んでいるのかも、二人の会話の内容も、なんでここで二人を出してきたのかも謎。場所は多分帰ってきた兵庫。
美幸の会話から東二局で照が500-1000の和了をしたことが分かります。
東三局も照の和了。白混一色の30符三飜で1000-2000。
東四局、いよいよ照の親番。煌の速攻と怜のアシストの連携も届かず、照が平和一通の30符三飜5800点を煌からロン和了り。符・飜数は前回から上がってませんけど、親による点数上昇もOKってことなんですかね。
今回のアイキャッチはちょっと音が違います。怜の能力が判明する5話もちょっと違う音でした。映像演出では一話がちょっと特殊。
一本場。ツモ平和三色20符四飜2700オール。丁寧にこーこちゃんが役を言ってくれています。
前回の和了りが2600オール(7700)の一本場。二飜なら90符、三飜なら60符、四飜なら30符以上となりますね。
符の増える暗カンにリーチと符数飜数を増やしてくる照。その後の煌のチーも一発を消して点数を下げる対抗策ですね。
一方玄はカンによってドラが増えてさらに手が狭く。カンで手が大変なことになるってネタはEDにもありました。
玄が照に和了られることが見えても、ポン・チーする機会もなくズラせない怜。
あえなく九筒を切って振り込んでしまう玄。八筒は3枚見えているので九筒はワンチャンス、手牌の中では一番安全な牌ですしこれは仕方ない。
ここ、なかなかおもしろいのでちょっと整理してみます。
三索に加え、カンによって九萬もドラ。
照の待ち(画像1枚で撮れなかった)
二萬は暗槓子です。本譜は玄の九筒をロン和了り、リーチ一通の50符三翻9600点の二本場で10200点(=裏ドラなし)。裏ドラも玄の支配下なんでしょうか、軽く調べただけですが玄の対局で他の人が裏ドラ乗るケースはありませんでした。
ここでの照は三筒六筒八筒九筒の四面張。ただし一通がつくのは九筒和了のみ、それ以外ではリーチのみになり、前回和了の7700点を超えることができません。つまり事実上九筒でしか和了ることができない。だから穏乃が「三筒なら和了らなかったかも」と言ってるわけですね。
そこで玄の上家、怜は「かわいそうやけど、止められへん」と言っています。これはチーやポンでずらせないという意味なんでしょうけど、実は怜が三筒を切っていれば照は和了れずフリテンになり、玄も振り込むことはありませんでした。
一巡先を見ることで怜は照の待ちを知っているわけですし三筒切りでフリテンにすることは可能でした。リーチでフリテンになれば照はツモでしか和了れなくなる(しかも九筒は河に二枚出てるので残り1枚しかない)わけで、あとは自分で和了るなり玄の超高得点をぶつけさせるなりで怜にもメリット。
では何故怜は三筒を切らなかったかというと、やはり照の打点制限に気づいていなかったからだと考えられます。玄のような打ち手がいない千里山では(船Qの分析を持ってしても)照の弱点は分からなかったということでしょう。
逆に阿知賀と千里山が手を組めば照にも十分対抗できたかも……。
怜の回想へ。左が怜と竜華が話していた場所、右が麻雀部のある場所。教室と部室棟は別の建物なんでしょうかね。
ニ巡先を見ようとチャレンジして倒れる怜。ベッドのシーンもお馴染みの夕焼けです。
描写からすると、場所としては病院ではなく学校の保健室でしょうか。セーラの「また入院してしまうかと思たわ」というセリフもあるし、病院とは違う場所なのでしょう。
引きは怜の二巡先に挑むシーンで。ここのところずっとEDがFuturistic Playerですし、完全に主役ですね。
Cパートは大会会場に向かう和たち。緑の地下鉄といえば東京メトロ千代田線でしょうか。これだけ文字のある描写があれば特定は簡単そう。
関東の放送ではまだ完成してなかったのか、プレゼントのお知らせのためカットされたのか、次回予告は放送されませんでした。
というわけでニコニコチャンネルから。お茶ネタですけど……咲-saki-とどう関係あるのかは分かりませんでした。
ED提供は茫然自失の三人。わざわざ別のシーンを並べて、しかも境界線にエフェクトまでかける手のこりよう。