咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A 第11局「決意」 感想

現実のほうで時間を取られブログを書く時間をうまく作れなくて随分遅れてしまいました。

話はいよいよラス前。スタッフが疲れてくる最終回前にはよくありますが、若干のミスがいくつか見られます。ただそれを覆い隠すほど脚本と演出がすばらです。

 

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アバン、怜のニ巡先(ダブル)発動。照の下家に座った煌が積極的にポンすることで照のツモを減らしています。

 

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煌が怜の二萬をポンして八索を切るシーンですが、牌の向きが表裏逆ですね。

 

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しつこいくらいツッコミを入れている飲み物シーン。

10話で宥姉の前にドリンクがあったのは玄に渡すためって考察しましたけど、今回もお茶は見えませんね(宥姉の前にあるドリンクはまた玄に渡すのかな?)。

 

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再びのダブル。「いっぺんくらい、耐えられるかもしれん」というセリフにも関わらず二度目を発動しているのは、怜の根気かそれとも煌のポンで見える未来が短くなっているからなんでしょうか。

 

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照の連荘を終わらせる怜の和了タンヤオ三色ツモの30符四飜の三本場、2300-4200点。「できたちゅうより、やらせてもろたという感があるな」の通り、未来改変は行っていないように見えます。捨て牌も調べましたがおかしな打ち筋はありませんでした。

上の怜の手牌の並べ方と比べると筒子と索子の位置が逆になっています。牌をツモるのが辛いほど疲労している怜がわざわざ牌を並べ替える必要があるとは思えないので、作画のミスでしょうか。

 

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玄のセリフにある「怜は何故リーチをかけなかったのか」ですが、次順に和了ることを照に知られたくなかったからかと思われます。

前半戦で次順の和了を予見してツモ切りリーチしたときは、照に鳴かれてずらされた挙句、逆に怜が振り込んでしまいました(9話)。リーチをかけて未来を改変すると、照の応手も変わってくるということですね。

 

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照の連荘が終わって南一局。またも照が玄から1300の和了り。40符一飜なのでタンヤオでしょうかね。

それにしても怜の未来視上の照、人相悪すぎ……。怜にはこういうふうに映っているということでしょうか。

 

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去年の自分の失敗が理由での戦略変更、新道寺の部長も辛いですね。さらに強い順がこの順序だとすると、部長の白水より後輩の鶴田のほうが成績が良いということでしょうか……。ここらへんの複雑な話も副将・大将戦で語られるといいですね。

 

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回想の中で登場の衣と姫松高校の愛宕洋榎。共に3話で登場の機会がありました。久の後ろにいるのは劔谷の部長古塚梢。

 

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捨て駒役と知ってしまってもなお前向きに心を強く持つ煌。どこか冷めた態度の怜、自責の念にかられる玄と比べるとそのメンタルの強さはずば抜けています。先鋒戦のキーパーソンはこのずぶとい精神力を持つ煌だったんじゃないかなと思ってます。

煌や白水たちが通っているトンネル?はOPにも出てきます。

 

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五順目で三色や一通が狙える一向聴。しかし四筒切りが照への振り込み、2600点。

 

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南三局もあっさり照がツモ。三色平和ツモで20符四飜1300-2600点。オーラスへ。

 

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照の親番、一通一盃口の40符三飜7700点に振り込んだのは怜。一巡先を見ることで相手の和了牌がわかるためリーチで手をかえられなくなる場合以外は振り込むはずのない怜、照の連荘にダブルの使用と体力を消耗しきり一巡先も見えなくなってしまったがゆえの放銃。

 

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カメラの回転は困惑や不仲などの暗い心理状況を表すのによく使われますね。

 

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一方場外の清澄一年生組。そういえば京太郎はどこへ……。

阿知賀編では初めてとなる「咲さん」の呼び方も注目ですが、ここでは咲のお姉ちゃんに対する複雑な感情を汲み取って、優希と先に中に入る和の気配りが栄えます。清澄編団体決勝では、泣きたいけど同級生の前ではそれを隠したいという優希の強気を察して何も言わず咲と仮眠に向かうシーンがありましたし、和は人の気持ちを汲み取るのに長けているようですね。デジタル派のようで人間味ある一面です。

そのあとの自動ドアが閉まるシーン、まるで秘密基地のロボット格納庫のような重い音を使っています。照については多くを語ろうとしない、咲の閉ざされた心を音でも表現していますね。

 

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アイキャッチは1話と同じ花びらエフェクト。和たちのシーンでAパートを締めたことと関係があるのかも。

 

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専用っぽい控室?で試合を観戦する久・まこ・キャプテンに池田。そういえば久はいつも紅茶を飲んでいますが、これにも何か意味があるのでしょうか。

 

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怜の回想シーン多いですね。ここは前も書いた通り学校の保健室か何かじゃないかと思います。

 

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ここの「ウチらがやりたいことなんで」ってセリフが好きです。さっきの和じゃないですが、普段デジタルに徹している人間がちらっと見せる優しさに弱いです。泉へのツッコミも、実は照れ隠しなんじゃないかなと。

「一緒に居ることで、何かしらええ効果があるかもしれませんし」と言う泉ですが、前に灼のグローブに対して「験担ぎとか、気合かもですよ」と言ってるし、意外とそういう根性論とかが好きなタイプなのかもしれません。

 

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合宿は咲-saki-の基本。飛行機で合宿地に向かうのはさすが名門校という感じ。

 

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ベランダでの怜と竜華の会話。準決勝入ってからセーラ株は上がりっぱなしですが、この男泣き(?)のエピソードは特にお気に入りです。底抜けに明るいセーラの普段見られない一面。

そんな感動的な話もさらっと流す怜。街の明かりの話もそうですし、5話冒頭でも、打倒白糸台な竜華に対し圧倒的実力差を指摘して軽く流していました。基本的に怜は熱血とかそういう類のものにはあまり興味を示していません。

 

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最初勘違いしたんですけど、「帰りの飛行機で見てみるわ」の「帰り」は「インターハイの帰り」ではなくて「合宿の帰り」を意味してるのではないかと。あまり学校の旅行の帰りに夜の飛行機に乗るケースはない気もしますけど……空港から家に帰る頃には深夜になってそう。

 

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回想から目覚めた怜ですが、照の独壇場は続く。ツモ發三暗刻の親満一本場で4100オール。ここのツモ演出も大胆ですね。

 

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しつこくツッコんでるドリンクネタ。アバンのシーンではストローが5つ見えていたんですが、今回は4つになっています。赤土含め5人いるので、5つが正しいのか、冷たいものは飲みそうにない宥姉を除いた4つが正しいのか、誰かが飲み終わったのか。

 

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前作咲-saki-では透華やかじゅ、衣や池田の謎イメージがありましたが、阿知賀編ではこれが初めてですね。

二枚目の画像はよく見ると玄の手牌の向きが逆になってます。

 

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煌は常に前を向く強いメンタルが持ち味。ここでも自分の信念を貫き誰も飛ばさせない麻雀を続けようとします。この目がキラリと光る表現は阿知賀編全体を通してよく見かけますね。

一方の玄は焼き鳥状態、元々責任感が強い性格な分凹みまくっています。ただ怜と煌が言うように、彼女がいるだけで場にドラの制約がかかりチャンピオンに不利になっているのも確かです。

 

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11話の締めは怜のフラッシュバックとトリプルの発動。相変わらず引きのうまい脚本です。

ここで単なる能力覚醒に終わらない怜の変遷について語ろうと思ったんですが、12話の回想を入れてからのほうがよりよいと思ったので後回しにします。

EDは今回も怜のテーマ、Futuristic Player。ついに灼のクレジット表記が消えた……。

 

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和たちが向かう会場はHall A。4話で抽選会を行っていたのもここでした。

客席が満杯で困っている和と優希を見つけたのは前作にも登場したWEEKLY麻雀TODAYの西田記者。咲-saki-原作9巻にもエイスリンの取材をスルーする西田さんと山口さんが描かれています。今回は山口さんは一緒じゃないようですね。ところで和たちは久のいる控室を知らないのでしょうか。

 

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 関東放送版ではここでプレゼントのお知らせ。コミックス2巻を5名様にプレゼント。

10話のブルーレイが3名様だったんだしもっと当選者増やしてもいいんじゃ……。

 

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OP後の提供は怜、EDの提供は船Qです。

怜のほうはわざわざ目に竜華の胸のアップを入れてるし、船Qのタブレットネタは6話と同じくしっかり画像を差し替えてます。相変わらず凝ってますね。

 

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次回予告はニコニコチャンネルから。今回はなんとボイスなしのBGMのみ、しかもシリアス対局シーンで流れる曲を持ってきているので絵との乖離が凄いです。BDでは予告追加されるのかな……?