咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A 第1局「邂逅」 感想

せっかく力入れたので某所で書いた感想記事をこっちにも流してみます。いまいちはてなブログの位置付けがわからない。

既に一話を見終わった方が大半と思いますが、この記事を読んで咲-saki-はこういう視点でも見られるよ、という気づきになってもらえれば。

 

一話は全体として前作清澄編をかなり意識した作りで、ファンとしては非常にニヤリとさせられる演出が多く楽しめました。

麻雀パートが少ないのはちょっと残念ですが、麻雀を知らない初見向けの掴みとしてはありかも。

なんかめちゃくちゃ長くなってますけど、これでも途中から「このままじゃ終わらん!」と思って結構カットした量です。

 

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冒頭は満開の桜のシーンから。舞台である奈良・吉野は桜の名所として有名です。

清澄編の冒頭では咲の読んでいる本に花びらが落ちてくるシーンがありましたし、嶺上開花のシーンでも花びらが舞う演出があります。それが阿知賀編では桜の花びらになっているわけですね。

 

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背景としての桜のシーンは色々ありますが、ここで私が一番好きなのはこの絵。原画によって描かれた太い線とアニメーション、そしてマスクを使った枝。こういうトラックマットはシャフトがよく多用している印象があります。周囲のピンク色に負けない枝の存在感が引き立ちます。

 

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そして桜のピンクから花びらのトランジションで、ピンクの服装の原村和の登場です。フリフリ好きは小さい頃からだったんですね。

 

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タイトルのstarglowは清澄編を踏襲。

 

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ラーメン屋の親父でお馴染みのスクウェア・エニックスとポニーキャニオンは今回もスポンサー。

提供でキャラが同じ動きを繰り返すのも清澄編と同じですね。

 

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穏乃・憧に誘われ和は阿知賀女子麻雀教室へ。

対局のシーンで流れるのは前作のBGM「高校生活 -清澄-」です。

よく流れていた曲なので清澄編の視聴者なら結構気づかれる方も多いのでは。

この後のシーンにも前作からのBGMが使われているところがいくつかあります。

 

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コミックスと違ってちゃんと手牌も描写されてます。(原作者の小林立先生が牌譜とかの修正版が反映されていないとおっしゃってたので重版時には変わってるかも)

見る限りタンヤオ・平和・ツモ・一盃口で「2000-4000」と言ってるのでリーチかけて5飜の満貫でしょうか。

和がトップ、ということは赤土さんは手加減してたのか、それともあの頃の力を取り戻していないのか……。

 

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穏乃の携帯の待ち受けにナゾの麻雀ロボット……。

 

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清澄編でも透華の登場シーンとかで足音を強調する演出がありましたね。

聖人の玄ちゃんなら上履きに名前書いてあったほうがしっくりきた気も。でも強敵って感じがしなくなっちゃうか。

ちなみに子どもたちは外来者なのでスリッパです。足音もちょっと軽め。

 

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コミックス版にはないカット。

清澄編ではデジタル派の和が強敵を察知するみたいなオカルト的演出はなかったんですがまだ小学生ってことですかね。

 

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でも「そんなオカルトありえません!」は健在。

それにしても「全てのドラは玄に集まる」ってホント怪物ですね……。

 

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ここのサイコロから夕焼けに変わる演出好きです。

 

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清澄編1話でも咲が久しぶりに麻雀して、お風呂の中で感慨に浸るシーンがありました。

 

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たまに咲-saki-には女しか出てこないという人がいるのですが、咲も和も母親に登場シーンはなく、父親のみ登場します。

そんなわけでここで穏乃の母親が出てくるというのはちょっと意外な感じがします。

 

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夕焼けに照らされる無言の穏乃、寂しげな山肌、アコースティックなBGMと穏乃の複雑な気持ちが表れてますね。

送別会での赤土さんの演技も秀逸。

 

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中学に入って憧と疎遠になり、和も転校すると告げられる穏乃。離れ離れになる三人。逆光での演出が多くなりますね。

BGMは清澄編の「越えられない壁」。

 

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色々と話題になった穏乃のはいてないシーン。

おしりを見せるはいてない演出はよくあるのですが足の付け根を見せるとは……度肝を抜かれました。

和が優勝を決めたあとのBGMも清澄編でよく使われていたBGMだと思うんですが、残念ながらサントラには未収録のようです。

 

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阿知賀編では髪の毛の光の当たる部分と影の部分に軽くグローがかかってるのが印象的ですね。

 

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先の和との最初の出会い、赤土さんとの別れなど、阿知賀編では夕焼けのシーンが多い気がします。

髪の毛も栗色に近いカラーの子が多いですし、桜のピンクと夕焼けのオレンジで色彩を揃えてきているんでしょうか。

清澄編はみんなバラバラで、キャラの判別はしやすかったものの確かに色の統一感はなかったかも。

 

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ラストに小窓を使ってOPを流す、というのは清澄編を踏襲。

OPの作り方もかなり一期を意識していて、スタッフの「分かってる」感じが伺えます。

 

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比較的珍しいCパート。

和は左利きなのでペンの位置も左です。

 

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清澄編の次回予告では過去の麻雀作品を意識した小話だったんですがさすがにネタが切れたのか今回は麻雀に関連してればなんでもありなのかな?

ちなみに2話は前作ネタでした。